中年からはじめたテニス 運動不足のために何気なくはじめたテニスが…いつの間にかはまってしまってテニスなしでは生活できなくなった中年ｵｼﾞｻﾝ物語

　今のテニスと同じくらい私が大切にしてきたものを昨日手放しました。
　
　それは8年前に購入したバイクです。

　一昨年のゴールデンウィークには、そのバイクで学生時代以来のツーリングに出掛けたりもしましたが、とうとうそのバイクを手放すことになってしまいました。
　
　私のバイクが、バイク屋さんのトラックに乗せられる様子をずっと見ていたのですが、すると、私のバイクが、私に「さようなら」と言っているような気がしたのです。

　知らず知らずに、涙があふれ出そうなやばい状態になってしまっていました。

　その私の様子にバイク屋さんも気付いたようで、私に
　　　　　「愛着があるのでしょう。」
　　　　　「最後は寂しいですよね。」
　　　　　「大事にしますので…」
　　　　　「また、大切にされる方に買ってもらいますので…」
　　　　　「本当に大事にしますので…」
などと何度も言って下さいました。

　嫌なことがあったとき、何か考え事をするとき、天気がよかったとき、テニスに行くとき、子どもも忘れ物を届けるとき、急な出勤のとき、母の墓参りに行くとき、その他様々なシーンで私はバイクに付き合ってもらい、バイクとの思い出がありました。

　この8年間、本当にありがとう。
　中年おやじながら、そのバイクとともに人間的にも成長させてもらったことも沢山あったような気がします。
　
　バイクよ…さようなら…。
　
　次のオーナーにもきっと大事にしてもらえるように祈っています。